アンプ修理記録
2025年5月2日。
けんみアンプが死にました笑
いや、笑いごとじゃないのよ!
毎年開催している、Funky Chicken Jam で2日間フル稼働してもらわなきゃいけないのに!!
今年は予備のアンプ達でなんとか凌いで、比較的時間がとれた6月からゆっくり修理開始。
ここで、死んだときからの状況整理:
1.年1回くらいしか使わないので、5/1に通電/音出しチェック。
2.突然パワー管の片側がスパークしてヒューズ飛ぶ。
3.新しいパワー管ペアをアマゾンにて急遽購入、5/2に届き、さっそく装着、音出し。
4.無事音出たので、アッテネーターで出力下げて、チェックがてらにボリュームを上げていく。
5.一瞬真空管が神々しく明るくなった直後にヒューズ飛ぶ。
6.ヒューズ飛ぶ。
7.ヒューズ飛ぶ。
8.プリ管のみ挿す→電圧バッチリ正常☆
9.パワー管を両方挿す→ヒューズ飛ぶ。
10.プリ管全部+パワー管片側だけ→どちら側も電圧も正常☆ なんなら音もでる!!
11.なんとなくもう1回パワー管を両方挿す→ヒューズ飛ぶ。
12.ヒューズ飛ぶ。
みたいな。
なんで何回もヒューズ飛ばしたがるんだろう。。。
それのせいでほかの部品やトランス死ぬかもなのに!
パッと見のヒューズの逝き具合で尋常ではない事がわかる笑
とりあえずヒーターは全管6.3vで正常。
基盤の各部電圧は問題なく出てるので、電源トランスはたぶん大丈夫。
全部の部品を細かく見ても、焦げてるような形跡はナシ。
なんか、汚いな笑
部品1つ1つをテスターでチェックしたけど、どうやら問題はなさそう。
一応、整流ダイオードは新しいモノに交換。
出力トランスも短絡はなく、1次側の直流抵抗値もおおむねデータシート通りで問題ない感じ。
というかパワー管片側では音でてるから、たぶん大丈夫っぽい。
トランスの直流抵抗を測る際、企画が違うから参考にならないけど、もう1台の Blues Jr. の中身をデラリバ寄りに改造したやつを開けてチェック。
あら、我ながら配線すっきりキレイ☆
しばし考えて、、、
まぁ12年くらい使ってるんだし、電解コンデンサーが今回の原因かもってことで、この機会に電源周りの平滑コンデンサー達も新調。
この古いのから、下の新しいモノへ。
外して測定しても、容量抜けは殆どなかったけど、まぁ一応、ね。
パワー管のスクリーングリッド抵抗も、毎回450vに晒されてるので、この機会に交換。
いざ、電源オン!!
ヒューズ飛ぶ。
なんでだよ!!!
んー、
まったく原因がわからんな。。。
パワー管のソケットの緩い感じは少し気になるから、ココも換えるべきかしら。
コイツの青い配線が付いてるソケット側のパワー管が必ず光って変なことになるんだよねぇ。
それはもう神々しいくらいの眩い閃光を放ってくれる~からのヒューズ飛ぶ。
なのでソケットも念のため新調。
配線、狭くてめんどくさかったけど無事に完了!
よっしゃ!
コレでどーだ!?
ヒューズ飛ぶ。
なんでだよ!!!
コレでだめなら、もう出力トランスなのか…?
でも生きてるっぽいしなぁ。。。
しかも今度はパワー管を片方だけ挿してもヒューズ飛ぶようになっちゃった。
んー、困ったな。。。
改めていろいろ検索すると、パワー管の足が短絡してる事もあるってことで、テスターで調べると、、、
ヒーターとプレート間で導通アリ。
こいつか?
こいつなのか?
新品だったはずなのに!?
最初に死んだ片側の真空管も、やはりヒーターとプレート間で導通アリ。
では、テスターで短絡していない方(まだ生きてるっぽい)のパワー管を2本挿したらどーかしら?
(メーカー違ってて電流バランス違うので、ホントはやっちゃダメなのよ。。)
ということで、2本挿してみる。
…ヒューズ飛ばない!!
お?
おおおお!?
ということは、、コレはつまり、、、
どういうことだ??笑
新品の真空管が初期不良だったのか、ソケットに変な導通があったのか?
ソケット周りのハンダの劣化で配線が見えないところで接触/短絡してたのか?
どっちなんだろ?
とりあえず、もう一度新たにパワー管のペアを購入。
今回はまだ使ったことないエレハモをば☆
さっそくぶっ挿して電源オーン!!
…ヒューズ飛ばない!!!
コレは、、、コレは!!
すごくいいよ!!!
というか、そもそも回路は壊れてなかったんだね。
そりゃいくら回路図や部品とにらめっこして原因探してもわかんないわけだわさね。
改めてアイドリング時と、ボリューム上げてギターじゃかじゃか弾いた時の電圧測定。
ふむふむ、ボリュームあげてギター弾いたら当然電流が多く流れて、その分電圧は下がるのね。
みんな大好き、オームの法則!
E=IR ですよ!!
今月、何回 E=IR って独り言発したことか。。。
と、ココでバイアス調整してふと気付く。
バイアス電流、欲しい所まで上げられない笑
450vがかかっていて、6L6GCは30wまでいけるから、
それの60~70%って考えると、
30w / 450v ×70% = 46mA
なんだけど、どう頑張っても 25mA までしか流せないのは何故かしら??
バイアス電圧は回路図通りに -52v 出てる。
-60~-40vくらいまでは動かせるんだけど、電流値がイメージ通りじゃない。。。
まぁ、いいか。笑
どっちにしろ、超安全運転になってるってことで。
ただ、それだとパワー管1本あたり12wあるかないか位だから、アンプ自体は30wないじゃん!
ってなことなのに、スピーカー側のAC電圧をはかると、MAXで22vくらい出てる。
それ計算すると、、、
出力60W!!
いやいや、出力トランス50w仕様なんだけど。。。
ちょっとコレもよくわかんないから、また調べよう。
後日にスタジオ行って、2時間ほど爆音耐久チェックして、
問題なかったら直ったことにしよう!!
そう、この電圧の感じは出来上がった時からこんなだった気がするから、
耐久テストさえいければ大丈夫!
なはず!!