譜面仕事の危機?その1
久々に真面目系なお話。
ここ数年、演奏の仕事では譜面を見ないようにしております、はい。
趣味で音楽やって楽しんでる、個人的に好きなドラマーから、
「どうでもいいけど、その目の前に立ててるカンペは何なの?」
と、うすうす気付いてた事をはっきり言ってくれたので。
言われた時に感じたのは、不快な感じではなく、「あ、、、やっぱりそう思う!?」って感情。
ここから先のお話は、ひょっとしたらプロミュージシャン達を敵に回すかも知れないやつです(笑)
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ずっと前から思っていて、ライブを観に行くと、かなりの高確率で譜面台たてて演奏してる人が多い。
まぁ色々な事情があるので、それはそれで良いと思うんだけど、
個人的には客とステージに大きなカベを作られてる感じがして、距離を凄い感じる。
なので、過去に観にいったその手のライブは大概、
客と演者の温度差がすごい。
譜面がダメなわけでは決してないのだ。
のど自慢だったり、発表会とかなら、サポートの人達は目立つ必要ないから、俺の場合は曲覚えててもわざと譜面置いてたりするし。
いや、演奏はすごい上手なのよ!
でも、ライブ観にいって、ステージ上でミュージシャンの演奏がうまいって、
…当たり前じゃないの??
ライブ観にいったら、そりゃ良い演奏を期待するけど、良くない演奏だとわかってて行く人っていないよね、きっと。
上手な演奏は最低限のデフォルトであって、その先があるからライブに足を運ぶものだと思うのね。
んー、なんて言ったらいいのかな。。
ショーになってない。
上手なライブなんだけど、かっこいいショーにはなってない。
うん、それだ(笑)
”上手”と”良い”は全く別モノなんだよねぇ。
結構前に、フュージョン系の人が、「次は最近出来たオリジナルです!」って言って、
譜面みて演奏してた。。。
いやいや!オリジナルなのに!?
自分で書いた曲なのに!?
ここ数年で、そこそこ上手なアマチュアバンド(?)の人たちが譜面台たててるのをよく見かけるようになった。
そんな彼らと話してみると、「私達、実はセミプロなんです」と。
なんだ、セミプロって(笑)
セミプロでもなんでもいいけど、なんだろね。。譜面みながら演奏するのがステータスなのかな?
最近の流行?
たしかに知識がないと譜面は読めないから、ある程度は勉強しないといけないし、気持ちはわからなくもないんだけども。。
俺も譜面読めるようにした理由が、
たとえば部屋に譜面が散らかってて、遊びに来た友達がその1枚を拾い見て、
「譜面読めるの?Kenmiちゃん、スゴーイ!」って言われたい
って妄想から始まったので(笑)
で、実際のプロミュージシャンと言われてる80%のお方達(下手したらもっと?)は、
「譜面、命!」な勢いで演奏しております。
本人達が、そんな事ない!と思っていても、それは一切関係ないのだ。
問題は、
客席からはそのように見えている
って事なのだ。
挨拶とかでも、自分はしたつもりでも相手に聞こえてなかったら、それはしなかったのと一緒になっちゃう。
演奏の仕事でひっぱりだこの人なら、少なくとも週に3回はライブやってるから、覚えてる時間もおそらく無いでしょう。
でもね、
それ、君が自分で入れたスケジュールでしょ?
譜面みて演奏すると、どんなにすごいミュージシャンでも、ただの上っ面の演奏にしかならないんだよね。
これは間違いない事実だと考えております。
もし否定するミュージシャンがいたら、個人的にはその人はそんなに良くないプレイヤーなのでしょう。。。
だって、その人たちが譜面みて弾いてる曲と、わざわざ見るまでもない熟知してる曲、
明らかにクオリティ違うよ?
譜面みてそこまで上手に演奏できるなら、覚えた方が音楽としてのクオリティも大幅にあがるし、普段以上に余裕でてくるから、ショーの意識も持ちやすくなるし。
絶対そうすべきだとおもうんだけどなぁ。。。
もし譜面みても見なくてもクオリティ変わらないんだったら、
多分その人、もういらないよね(笑)
俺がトロントで演奏してた時は、譜面みてステージに立ってる人は見たことがない。
その当時は、譜面が苦手だったのもあり、おれ自身も譜面は見てなかったし。
そういうもんだ、と思って、普通に週30、40曲は覚えて演奏してた。
トロントで演奏で収入を得る、俗に言うプロ活動を始めたので、
日本に帰ってきて演奏の仕事をやりだしたときに、譜面見てる人が多すぎて、
え??譜面みないと仕事しちゃダメなのか?
と思って、あわてて読み書きできるように勉強したのだ(>_<)
ここ日本と海外ではギャラのシステムも全然違うので、混乱した思い出がアリ。
で、なんで譜面仕事の危機?と思うのかというと、それは次回に☆