譜面仕事の危機?その2
前回のつづき。
譜面なんか見ないで、ちゃんと覚えた方がその曲の理解度も高まるし、クオリティの高い演奏できるよねーってお話が前回まで。
で、今回はなんでそれが譜面仕事の危機なの?ってお話です。
あくまでも個人的な意見でございますm(_ _)m
----------------------------------------------------------------------------------------------
譜面台たてて演奏してる人が多いけど、しっかり一定のクオリティを保って演奏してるプロミュージシャンは多い。
それが良いかどうかは今回は別のお話。
で、譜面みて演奏してる人は、大きく言ってしまうと、要するに
マニュアル通りの演奏
なわけである。
もちろん、譜面にはコード進行しか書いてなくて、曲に合わせていい感じになるように演奏する人もたくさんいる。
音符びっちり書いて、その通りにしか演奏しない人もまた沢山いる。
前者は、いい時と悪い時がライブによって如実に出たりする。
半分セッションに近い感じかな。
でも体に入ってない曲のときは、淡々と演奏してる事が多い。
ソロの時だけ謎の発奮。
後者は、ミスらない限り、常に一定。
ソロも音符書かれてる場合は、当たり障りない、とても上手な演奏。
フリーの時は、謎の発奮。
両方に言える事は、7割以上、譜面ガン見。
ふと思ったことがあって、当たり障りない、ただの上手な演奏だけなら、
もう人間がやる必要なくない?
と思ったのね。
しっかりレコーディングして、躍動感あるやつを録音できれば、それをオケにして、 立体的に再生するようにPA側で調整できれば、ある程度以上のPA環境の整った場所なら十分聴かせられる。
しかもライブ毎にミュージシャン雇ってギャラ払う必要もない。
最初のレコーディングにかかる費用のみ。
その分ステージが広くなるから、動き回り放題!
浮いた費用でダンサー呼んだりしたら、もう華やかになるよね☆
でも人間がそこにいるから生演奏の価値あるんじゃない?って思うんだけど、
眉間にシワよせた譜面ガン見の人達みてて楽しい?
前回も書いたけど、演奏が上手、というのはライブの最低限の条件というか、前提。
それさえもないライブは問題外。
お客さんから金と時間盗んでステージしてるわけだからね。
その辺りの責任と覚悟は演奏者全員に持っていて欲しい。
発表会は成長度合いを見せる場なので、フロントとバックは別物扱いの方がいい場合が多いので、譜面見てても全然OKと考えてます。
俺の場合、発表者の人から「もっとライブっぽくして欲しい」的な要望を受けたときは、とりあえずそっと譜面台ごと捨てます(笑)
で、このレコーディングして極上のクオリティの演奏のオケでライブしてる人、実は沢山いるのよね。
メジャーどころのボーカルユニットなんか分かりやすいね。
AKB、エグザイル、Perfume、ジャニーズあたりかな。打ち込み系だけども。
演歌、歌謡曲なんかはほとんど生演奏のオケだね。
デジタルミュージックじゃなくても、ボーカルの名義のバンド、
[○○太郎&なんたらズ]
みたいなバンドでも、ステージには○○太郎さんだけで、あとはオケのみでライブする人たち、実は結構いるんです。
と、いうことはですね、
これから頑張っていく若手のシンガー、シンガーソングライターの人達でも、
オケ使ったほうが経費が安く済む
のだ(笑)
最初にレコーディングに少しお金かけて、凄い人たちに録音してもらったら、毎回極上のオケで歌えるわけですな。
ただ若いミュージシャン、お金ありません(>_<)
なので歌い手さんは毎回、少し安いギャラでも引き受けてくれる知り合いミュージシャンに頼むことが多いかと思う。
たとえば歌い手がギター、ベース、ドラム、キーボードを一人5,000円で雇ってライブすると、メンバーに支払うギャラは20,000円ですな。
その歌い手さんのライブの頻度にもよるけど、たとえばレコーディングを40万円で出来たとすると、ライブ20本分の経費が一気になくなるよね。
でも、レコーディング後のライブすべて、機材のない場所でも出来ると考えると、本人に集客能力があればすぐに元がとれる。
実際問題、バンドを雇うと、集客でギャラの変動は結構あったりして、お客さん5人だったので今日のギャラ5,000円。
お客さん50人でも今日のギャラ5,000円、、、て事には中々いかないわけで。。。
集客関係なく、その日のギャラは3万円!とか決まってれば関係ないけどね。
オケもっていって一人でやれば、動因人数が多いほど自身の収益も跳ね上がる。
これにグッズなんてプラスした日にゃ、もう。。。
ライブハウスのブッキングでよく出演する人達は、毎回チケットノルマってのが存在しちゃってるので、そういうのはバンドの人数が多いほうが楽。
一人のライブだと、ノルマもきついし、集客するのは自分だけだし、まぁ大変だよね。
でも一人でオケでやるなら、ライブを売りにしてるバーやクラブの方が、ノルマのない場所が多く、新規のお客さんをつかみやすいかなとは感じる。
…なんだか、オケを推奨してるような文章になってきた(笑)
念のために書きますが、個人的には、ぶっちぎりの生演奏派です。
そりゃぁ、演奏で生活させていただいてる身なので。
予定調和のオケなんかより、その現場の空気、その瞬間だから起こるハプニングやミラクルが生演奏のたまらない所ですね☆
たった2個のスピーカーからだけではない、色んな角度から聞こえてくる細かいサウンドや音圧、演奏者の表情を見るのも大きな楽しみの一つ☆
でも、
その生演奏が譜面ガン見の機械みたいな演奏だったら…?
そう考えると、おそろしくて仕方ない。。。
最近はまた打ち込みよりも生演奏の方が徐々に人気出始めていて、バンドブーム(?)になり始めてる今だからこそ、
どんなに小さいライブでもショーにしないと、
安っぽい "音楽とは呼べない何か" にまた戻っちゃう
って考えてます。
打ち込みにしか出来ないサウンドっていっぱいあるから、それを前面に出してるやつは好きです☆
生演奏やるなら、演奏者もしっかりショーにする意識を持たねばいけないと思うわけであります。
そこで、提案です。
譜面見てライブするミュージシャンは、ギャラ3,000円以上もらえない。
そんなカンペ見ずにショーをしてくれたミュージシャンには最低2万円は保障します。
こんなシステム、どーでしょ??
まぁ、いまのところミュージシャン仲間では、賛同者いません。いるわけない(笑)
それぞれ生活もあるのでね。。。ここに言及しない人の気持ち、わかります。
でもきっと同じ考えをもってる人は多いはず。
このお話、ある意味タブー扱いの内容だと思うので。。。
ギャラの話はともかくとして、ショーマンシップを しっかり持ったミュージシャンが今後たくさん出てきてくれたら、すごく嬉しいなぁ。
それが出来たらもっとこの業界の未来が開けてくるんじゃないかなーって。良い音楽で溢れてた、俺の知らない昔のように。
人間がステージにたつ以上、その意味をしっかり噛み締めながら真摯に臨みたい。
エンターテインメントだからね。その瞬間の喜怒哀楽をその場の人と共感できるタイミングを少しでも増やしたい。
…
まったくの余談ですが、ワタシの肩書き、ミュージシャンでも音楽家でも演奏家でもありません。
トロントに住んでた頃に演奏してる時、お客さんに言われて以来ずっとその肩書きにしているんだけど、
Performing Artist です。
なんか、ちょっとかっこいいでしょ!
...要するに大道芸人の枠内ってことなんだけどね(笑)
譜面なんか見ないで、ちゃんと覚えた方がその曲の理解度も高まるし、クオリティの高い演奏できるよねーってお話が前回まで。
で、今回はなんでそれが譜面仕事の危機なの?ってお話です。
あくまでも個人的な意見でございますm(_ _)m
----------------------------------------------------------------------------------------------
譜面台たてて演奏してる人が多いけど、しっかり一定のクオリティを保って演奏してるプロミュージシャンは多い。
それが良いかどうかは今回は別のお話。
で、譜面みて演奏してる人は、大きく言ってしまうと、要するに
マニュアル通りの演奏
なわけである。
もちろん、譜面にはコード進行しか書いてなくて、曲に合わせていい感じになるように演奏する人もたくさんいる。
音符びっちり書いて、その通りにしか演奏しない人もまた沢山いる。
前者は、いい時と悪い時がライブによって如実に出たりする。
半分セッションに近い感じかな。
でも体に入ってない曲のときは、淡々と演奏してる事が多い。
ソロの時だけ謎の発奮。
後者は、ミスらない限り、常に一定。
ソロも音符書かれてる場合は、当たり障りない、とても上手な演奏。
フリーの時は、謎の発奮。
両方に言える事は、7割以上、譜面ガン見。
ふと思ったことがあって、当たり障りない、ただの上手な演奏だけなら、
もう人間がやる必要なくない?
と思ったのね。
しっかりレコーディングして、躍動感あるやつを録音できれば、それをオケにして、 立体的に再生するようにPA側で調整できれば、ある程度以上のPA環境の整った場所なら十分聴かせられる。
しかもライブ毎にミュージシャン雇ってギャラ払う必要もない。
最初のレコーディングにかかる費用のみ。
その分ステージが広くなるから、動き回り放題!
浮いた費用でダンサー呼んだりしたら、もう華やかになるよね☆
でも人間がそこにいるから生演奏の価値あるんじゃない?って思うんだけど、
眉間にシワよせた譜面ガン見の人達みてて楽しい?
前回も書いたけど、演奏が上手、というのはライブの最低限の条件というか、前提。
それさえもないライブは問題外。
お客さんから金と時間盗んでステージしてるわけだからね。
その辺りの責任と覚悟は演奏者全員に持っていて欲しい。
発表会は成長度合いを見せる場なので、フロントとバックは別物扱いの方がいい場合が多いので、譜面見てても全然OKと考えてます。
俺の場合、発表者の人から「もっとライブっぽくして欲しい」的な要望を受けたときは、とりあえずそっと譜面台ごと捨てます(笑)
で、このレコーディングして極上のクオリティの演奏のオケでライブしてる人、実は沢山いるのよね。
メジャーどころのボーカルユニットなんか分かりやすいね。
AKB、エグザイル、Perfume、ジャニーズあたりかな。打ち込み系だけども。
演歌、歌謡曲なんかはほとんど生演奏のオケだね。
デジタルミュージックじゃなくても、ボーカルの名義のバンド、
[○○太郎&なんたらズ]
みたいなバンドでも、ステージには○○太郎さんだけで、あとはオケのみでライブする人たち、実は結構いるんです。
と、いうことはですね、
これから頑張っていく若手のシンガー、シンガーソングライターの人達でも、
オケ使ったほうが経費が安く済む
のだ(笑)
最初にレコーディングに少しお金かけて、凄い人たちに録音してもらったら、毎回極上のオケで歌えるわけですな。
ただ若いミュージシャン、お金ありません(>_<)
なので歌い手さんは毎回、少し安いギャラでも引き受けてくれる知り合いミュージシャンに頼むことが多いかと思う。
たとえば歌い手がギター、ベース、ドラム、キーボードを一人5,000円で雇ってライブすると、メンバーに支払うギャラは20,000円ですな。
その歌い手さんのライブの頻度にもよるけど、たとえばレコーディングを40万円で出来たとすると、ライブ20本分の経費が一気になくなるよね。
でも、レコーディング後のライブすべて、機材のない場所でも出来ると考えると、本人に集客能力があればすぐに元がとれる。
実際問題、バンドを雇うと、集客でギャラの変動は結構あったりして、お客さん5人だったので今日のギャラ5,000円。
お客さん50人でも今日のギャラ5,000円、、、て事には中々いかないわけで。。。
集客関係なく、その日のギャラは3万円!とか決まってれば関係ないけどね。
オケもっていって一人でやれば、動因人数が多いほど自身の収益も跳ね上がる。
これにグッズなんてプラスした日にゃ、もう。。。
ライブハウスのブッキングでよく出演する人達は、毎回チケットノルマってのが存在しちゃってるので、そういうのはバンドの人数が多いほうが楽。
一人のライブだと、ノルマもきついし、集客するのは自分だけだし、まぁ大変だよね。
でも一人でオケでやるなら、ライブを売りにしてるバーやクラブの方が、ノルマのない場所が多く、新規のお客さんをつかみやすいかなとは感じる。
…なんだか、オケを推奨してるような文章になってきた(笑)
念のために書きますが、個人的には、ぶっちぎりの生演奏派です。
そりゃぁ、演奏で生活させていただいてる身なので。
予定調和のオケなんかより、その現場の空気、その瞬間だから起こるハプニングやミラクルが生演奏のたまらない所ですね☆
たった2個のスピーカーからだけではない、色んな角度から聞こえてくる細かいサウンドや音圧、演奏者の表情を見るのも大きな楽しみの一つ☆
でも、
その生演奏が譜面ガン見の機械みたいな演奏だったら…?
そう考えると、おそろしくて仕方ない。。。
最近はまた打ち込みよりも生演奏の方が徐々に人気出始めていて、バンドブーム(?)になり始めてる今だからこそ、
どんなに小さいライブでもショーにしないと、
安っぽい "音楽とは呼べない何か" にまた戻っちゃう
って考えてます。
打ち込みにしか出来ないサウンドっていっぱいあるから、それを前面に出してるやつは好きです☆
生演奏やるなら、演奏者もしっかりショーにする意識を持たねばいけないと思うわけであります。
そこで、提案です。
譜面見てライブするミュージシャンは、ギャラ3,000円以上もらえない。
そんなカンペ見ずにショーをしてくれたミュージシャンには最低2万円は保障します。
こんなシステム、どーでしょ??
まぁ、いまのところミュージシャン仲間では、賛同者いません。いるわけない(笑)
それぞれ生活もあるのでね。。。ここに言及しない人の気持ち、わかります。
でもきっと同じ考えをもってる人は多いはず。
このお話、ある意味タブー扱いの内容だと思うので。。。
ギャラの話はともかくとして、ショーマンシップを しっかり持ったミュージシャンが今後たくさん出てきてくれたら、すごく嬉しいなぁ。
それが出来たらもっとこの業界の未来が開けてくるんじゃないかなーって。良い音楽で溢れてた、俺の知らない昔のように。
人間がステージにたつ以上、その意味をしっかり噛み締めながら真摯に臨みたい。
エンターテインメントだからね。その瞬間の喜怒哀楽をその場の人と共感できるタイミングを少しでも増やしたい。
…
まったくの余談ですが、ワタシの肩書き、ミュージシャンでも音楽家でも演奏家でもありません。
トロントに住んでた頃に演奏してる時、お客さんに言われて以来ずっとその肩書きにしているんだけど、
Performing Artist です。
なんか、ちょっとかっこいいでしょ!
...要するに大道芸人の枠内ってことなんだけどね(笑)